ハチワンダイバー」を読む。「雁木」ときたか、という感じ。いまのプロで雁木なんてやるのは佐藤康光か武市三郎くらいのもんじゃなかろうか(偏見)というくらい採用率は低いと思われる(憶測)が、銀が横に二枚並んだ玉頭の手厚さは一度体験したら病み付きになるまである。得意戦法をしてキャラクターを語らしめる、という手法は今までの将棋漫画にはあまりなかった、もしくは徹底されていなかった手法ではなかろうか。柴田ヨクサルにはそれを徹底してもらって将棋版深道ランキング的な展開にしてほしい、と書いて「本当か?」と自問する。