2020-03-01から1ヶ月間の記事一覧

似ているがイコールになってしまうとき

夢に出てきたのはハナコの秋山だったが、それは明らかに似ている知人のことだった。 何かについて真剣に考えるにはトレーニングが必要なんだということを思い知る3か月だった。悔やむことがあるとすればそれだ。

何処まで海なのだろう

浦賀和宏『記号を喰う魔女』を読む。これなんかかなり『狂骨の夢』だな。

日々、

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、不要不急の外出を自粛するよう東京都知事から要請が出て最初の週末。みんなしんどくなってきているみたいで、不要(ではない、不要なものなどない)不急(ではある、急ぐことはない)の電話が3本かかってきて、ぜんぶ1…

物語を終わらせるために

浦賀和宏『頭蓋骨の中の楽園』を読む。少しずつその雰囲気はあったが、この作品は謎解きの場面の演出含め、特に京極夏彦の妖怪シリーズを、これでもかというくらい意識させる。

2 in 1

有給休暇を使って浦賀和宏『記憶の果て』『時の鳥籠』を読む。『時の鳥籠』は初めて読んだ。この年齢で読むと、あてられる感じがある。

一族

三島由紀夫『殉教』より「仲間」を読む。萩尾望都、ここからアイデアを拾ってるのか? と思うくらいアレの設定そのものだぞ……。

わからない

最近読んだまったく関係ない2つの記事で三島由紀夫の「仲間」という作品が激賞されていたのでメモ。明日買って読もう。

夜は墓場で運動会

『THE CURED』を観たことで、おれ内のゾンビについて考える気運が高まったので、積んでいた伊藤慎吾・中村正明『〈生ける屍〉の表象文化史――死霊・骸骨・ゾンビ』を読みはじめる。

大切なものになりたかったのだ

あのあやの『人の息子』1巻を読む。kc.kodansha.co.jp萩尾望都「訪問者」を思い出すのは高嶺くんの髪色がオスカーに似ているからなのか。

ブレードランナー

浦賀和宏『記憶の果て』を読む。大学生のときに浜田山の図書館で借りて読んだときにはわからなかったが、映画『ブレードランナー』のシーンから引っ張ってきたイメージがかなりあるな。

事物と関係

豊島圭介監督『三島由紀夫VS東大全共闘 50年目の真実』を観る。先週の「爆報 THE フライデー」で当該討論会の様子が一部放送されてて興味をもったので池袋シネマ・ロサへ。テレビでブツ切られた部分では三島由紀夫と芥正彦の議論が噛み合っていないような印…

世界の終わりの次の日

デヴィッド・フレイン監督『THE CURED』を観る。英文卒の意地で、チケットを買うときTHEをつけた。

私がこの世でいちばん好きな場所は

高校時代、現代文の問題演習で読んだ加藤典洋の文章に吉本ばなな『キッチン』の冒頭を論じているものがあった。なんかだいぶ大事そうなことが書いてあった気がするのでもう一回ちゃんと読みたいなということで、たしか出典は『敗戦後論』だったかなと思って…

遠きにありて思ふもの

同業他社で出身県が同じ、という方々との会合。新型コロナウイルス感染拡大の問題もあって開催そのものをどうするかという話も出たのだが、参加者のうち一人が勤務する会社のガイドライン(10人以内なら可)を援用して開催することになった。高校の大先輩も…

ある有給休暇

サラリーマンなので年次有給休暇を消化する一日。学生時代に何冊か読んでいた浦賀和宏をこの機会にまとめて読もうと思い、図書館でまとめて借りてきた。本当はデビュー作から順に読むのがいいのだろうけど、借りられたものを読む。まずは講談社ノベルスから…

耐えきれないような出来事は確かにあるけれど

「寂しさ」という言葉を考えるときに思い出すのは、國分功一郎によって整理されたアーレントによる「孤独」と「寂しさ」の違いだ。「哲学のない時代は不幸だが、哲学を必要とする時代はもっと不幸だ」――哲学者・國分功一郎インタビュー #2 | 文春オンライン …