印刷物

今でもあなたはわたしの光

「小説すばる」5月号より佐川恭一「ジモン」を読む。

COMING OUT

テレワーク。部屋から一歩も出なくても生活できた日だと思うが、家賃を払うためにATMに行くなどした。 Twitterでなぜかジョージ秋山が話題になっていたので『告白』のkindle版を勝って読む。エヴァTV版最終回の元ネタなのだというラスト、マジかと思う。食事…

天邪鬼

浦賀和宏を読むのは続けていて、『松浦純菜の静かな世界』を読了した。安藤シリーズと比べるとだいぶライトだけど、登場人物の「愚かさ」のレベルが揃ってる感じはする。 そんなこんなで、基本的には家のなかで過ごすことをそんなに苦にしない人間だが、家か…

傷ついたのは誰の心

浦賀和宏『透明人間』を読む。ミステリ読み系のブログなどで見ると、安藤直樹シリーズの7作めにしていちおうの完結作らしい(安藤直樹シリーズ第2シーズンと位置づけられる萩原重化学工業シリーズがあるため)。と、いうくらいの事前情報で読んだ。 小田理美が…

何処まで海なのだろう

浦賀和宏『記号を喰う魔女』を読む。これなんかかなり『狂骨の夢』だな。

物語を終わらせるために

浦賀和宏『頭蓋骨の中の楽園』を読む。少しずつその雰囲気はあったが、この作品は謎解きの場面の演出含め、特に京極夏彦の妖怪シリーズを、これでもかというくらい意識させる。

2 in 1

有給休暇を使って浦賀和宏『記憶の果て』『時の鳥籠』を読む。『時の鳥籠』は初めて読んだ。この年齢で読むと、あてられる感じがある。

一族

三島由紀夫『殉教』より「仲間」を読む。萩尾望都、ここからアイデアを拾ってるのか? と思うくらいアレの設定そのものだぞ……。

わからない

最近読んだまったく関係ない2つの記事で三島由紀夫の「仲間」という作品が激賞されていたのでメモ。明日買って読もう。

夜は墓場で運動会

『THE CURED』を観たことで、おれ内のゾンビについて考える気運が高まったので、積んでいた伊藤慎吾・中村正明『〈生ける屍〉の表象文化史――死霊・骸骨・ゾンビ』を読みはじめる。

大切なものになりたかったのだ

あのあやの『人の息子』1巻を読む。kc.kodansha.co.jp萩尾望都「訪問者」を思い出すのは高嶺くんの髪色がオスカーに似ているからなのか。

ブレードランナー

浦賀和宏『記憶の果て』を読む。大学生のときに浜田山の図書館で借りて読んだときにはわからなかったが、映画『ブレードランナー』のシーンから引っ張ってきたイメージがかなりあるな。

私がこの世でいちばん好きな場所は

高校時代、現代文の問題演習で読んだ加藤典洋の文章に吉本ばなな『キッチン』の冒頭を論じているものがあった。なんかだいぶ大事そうなことが書いてあった気がするのでもう一回ちゃんと読みたいなということで、たしか出典は『敗戦後論』だったかなと思って…

ある有給休暇

サラリーマンなので年次有給休暇を消化する一日。学生時代に何冊か読んでいた浦賀和宏をこの機会にまとめて読もうと思い、図書館でまとめて借りてきた。本当はデビュー作から順に読むのがいいのだろうけど、借りられたものを読む。まずは講談社ノベルスから…

比較の問題

ゴーン・ガール 上 (小学館文庫) 作者: ギリアンフリン,Gillian Flynn,中谷友紀子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2013/06/06 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログ (70件) を見る ゴーン・ガール 下 (小学館文庫) 作者: ギリアンフリン,Gillian…

リアリティのダンス

「新潮」10月号より渡部直己「今日の「純粋小説」」を読む。 新潮 2014年 10月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/09/05 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (3件) を見る ツイッターで見た「移人称小説」という表現が気になったので、田中慎…

「上から目線」の功罪

サイタ×サイタ (講談社ノベルス) 作者: 森博嗣 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/11/06 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る

心得ているということ

詩という仕事について (岩波文庫) 作者: J.L.ボルヘス,鼓直 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2011/06/17 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (15件) を見る 「詩とそうでないものは何によって弁別されるのか」というのは、お…

卯月妙子『人間仮免中』のオープニングは萩尾望都『トーマの心臓』を思わせる。

「TV Bros.」創刊25周年超特大号(650号)を読む。テレビや雑誌の今後についてかなり真面目に話をしていて興味深かった。詳細後日。

鹿島田真希『ゼロの王国(下)』を読了。めちゃおもしろかった。鹿島田真希を意識的に読んでいきたい。

「一気読みかも」とか言いながら鹿島田真希『ゼロの王国(上)』をようやく読了。上巻がここで切れるってすごい。最初から上下巻に分割することを予定していたかのようだ。

「群像」8月号より綿矢りさ「人生ゲーム」を読む。星新一「ある夜の物語」の変奏みたいな話だと思った。

コージィ城倉「おれはキャプテン」をマンガ喫茶で最新刊まで読む。高校生編は頭の2話くらいしか読んでいなかったようで、だいぶ長いあいだ放置してしまった感がある。16巻は泣ける。

いがらしみきお「I【アイ】」の1巻と2巻を同時に買って一気に読んだ。「銀河鉄道の夜」みたいな話なんだろうか。

林公一『名作マンガで精神医学』を読んでいて気になったので望月ミネタロウ『東京怪童』を買って読む。作中作「ハシのマンガ・2作め」は「かもめのジョナサン」だよなあ。

中嶋聡『「新型うつ病」のデタラメ』(新潮新書)を読む。うつ病の歴史についてのまとめがおもしろい。

「フリースタイル」18号(特集 コラムは踊る!)を読む。コラムばかりが集まった雑誌においてそれはコラムと呼べるのか、といううるせえ話は置いといて、楽しく読ませていただきました。

「SFマガジン」8月号より佐々木敦「パラフィクション論序説」を読む。かつて「SFマガジン」で連載されていた「ゼロ年代の想像力」がテーマの面から現代文芸を考える際に重要な一冊となったのと同じくらい、手法の面から現代文芸を考える際に重要になりそうな…

卯月妙子『人間仮免中』を読了。全編読んだあとのカバー装画、染みる。詳細後日。