13日夜はI澤氏とセサミ。その後、氏の部屋にお邪魔し、カロリーメイトのポテト味を食って「これってひょとしたらうまいんじゃねえ?」的な疑心暗鬼、キョンの語りに覚える違和感、ニコニコ動画で見る昔のテレビ番組、キレる大学教授、R太と紙ひこうき、なぜ妹は19を聴くのか、みたいな話をして帰る。



電車の中ではイヤホンを耳に突っ込みiPodで音楽を聴いていたのだが、断片的に「キテレツ…」「…キテレツ…」という声が聞こえてきて「なぜ、いま『キテレツ大百科』なのか?」という疑問がわいてきたのでイヤホンを外し、声の主を捜した。それはギャル男様の2人組だった。


ギャル男A「お前さっきからヘンなこと言ってるなー。酔ってる?」
ギャル男B「酔ってねえよ。『きてれつ』って言葉あるべ?」
ギャル男A「ギャハハ!マジ聞いたことねー。」
ギャル男B「あるっつうの。」
ギャル男A「ねえよ。『てきれつ』じゃねえの?それなら聞いたことあるけどな。」
ギャル男B「それは『激烈』だろ。『てきれつ』なんて、ねえよ。」
ギャル男A「『きてれつ』のほうがねえよ。」
ギャル男B「じゃあ、あったらどうする?罰ゲームするか?」
ギャル男A「どこで?」
ギャル男B「ここで。一発芸5回な。」


どんな一発芸よりもキミたちの会話のほうがおもしれえよ、と思った。それより、5回って。
彼らは文明の利器・携帯電話を使って決着をつけることにしたらしい。


ギャル男A(「てきれつ」派)「じゃあ携帯の辞書で調べてみろよ。ちなみにそれってカタカナ?」
ギャル男B(「きてれつ」派)「いやいや、『きてれつ』はひらがなだろ。」
ギャル男A(「てきれつ」派)「ますますありえねー!」


しばしあって、


ギャル男B「あったぞ、『奇天烈』!『非常に不思議なさま。珍妙なさま。』だってよ。」
ギャル男A「見せてみろよ。マジで?てかこれ漢字じゃねーかよ!オマエ漢字なんて一言も言ってねーじゃん。これ引き分けだろ。」



たしかに、私も漢字とは聞いていない。と、思ったところで新宿に着き、ギャル男Bが「いや、『てきれつ』がなかったらオレの勝ちだろ。」と言うのとほぼ同時に2人組は下車した。彼らがその後どうなったかは知らない。