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- 作者: 円城塔
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/02/14
- メディア: 単行本
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のだが、昨日「新潮」5月号に載ってる佐々木敦の書評を最初のほうだけ読んだところ、書き下ろしで「つぎの著者に続く」への自註がくっついていると知り、購入を決めた。佐々木敦の書評は、
(略)にもかかわらず、これだけの註が加わっても、「つぎの著者に続く」という作品が、ほとんどわかりやすくなっていない、という点が、何とも言えず興味深いのだ。
(「新潮」2008年5月号p.206 )
まで読んだ。
註をつけたことのある人はわかるだろうけど、註をつけるという作業には本編を書く以上にめんどくさい部分がある。それだけに書き手のキャラというか自意識みたいなもんが表出しやすいところであるんじゃねえかと個人的には思っていて、で、円城塔という作家のそれが垣間見られたら面白いんじゃないか、というのがひとつの期待。「註と自意識」的なテーマを意識しはじめたのは「SFマガジン」5月号に載ってる第3回日本SF評論賞受賞作(「阿修羅王は、なぜ少女か」宮野由梨香)とその選評を読んだからなので、前文に書いた「個人的には思っていて」という表現は不正確かも。