謎の合宿研修生活開始。その細部の異様な具体性について。詳細後日。
[追記]
気づくとなんらかの研修所の前にいて、これから2週間くらい合宿研修しなければならないことだけはなぜかわかっていた。知らない顔が多かったが、その中に高校の部活仲間W邉の姿を見つける。W邉と最後に会ったのは私が大学一年目のときで、イースタンユースの5thと6thを貸すってことで会ったのだった。そのときW邉は「こんど彼女の紹介で自己啓発セミナーみてえなとこに行く」的なことを言っていたので大丈夫かよ洗脳とかされんなよ、と言って別れたのだが、それ以来音信不通だったのだ。

「おお、ひさしぶり!ていうかCD返せよ!」と声をかけた私に「今はエモって気分じゃないからまた今度」とかよそよそしい態度を取るW邉。なんだこいつ、と思いながらあたりを見回すと、小中高と一緒だったS木に遭遇。なぜか知らないが先輩的な存在につかまり、「2週間は短いようで長いんだよ。キミも僕等の仲間にならないか?」とか言われている。この新歓ノリ実際問題うぜえ、と感じていた私は避難場所であるところの体育館へと移動した。このサークル的なものに入らないで2週間をどう過ごすのか思案しながら、私は麻雀ドッグ・アメリカにかぶりついていた。麻雀ドッグ・アメリカとはO本が常食しているジャンクフードで、水でといた小麦粉を平べったくして焼いたクレープ状のもので魚肉ソーセージを巻き、ソースをかけたもの及びブランクフルトソーセージにマスタードとトマトケチャップをかけたものの両方を焼いたコッペパンにはさんであるものだ。合宿に行くときに餞別としてO本にもらったのだ。なお、麻雀ドッグ・アメリカという名前は、魚肉ソーセージの側から食べると最初は麻雀の味がするが、食べ進むうちにいつしかアメリカになっている、というところからきている。しかし、このとき食べた麻雀ドッグ・アメリカは苦酸っぱい味しかしなかった。それはおそらく、コッペパンと2種のソーセージの間にはさんであるタマネギの酢漬けが腐っていたせいだろう。うわー明日腹壊しそう、と思ったところで目が覚めた。