井口奈己監督『犬猫』渋谷ユーロスペースにて

K谷が絶賛していた作品。観よう観ようと思っていたのだが、レンタルショップではいつも貸し出し中で観られてなかった。23日のレイトショーでかかることを知って、劇場にて鑑賞。傑作。
特に強く印象に残ったのは、三鷹くん(忍成修吾)を家に呼ぼうとしてはぐらかされたヨーコ(榎本加奈子)が八街産の落花生をアホほど食いながらビールを飲んでふて寝しているところにスズ(藤田陽子)が帰ってきて、ヨーコが散らかした落花生の殻を片付けるくだり。ここのスズの手の動きが、(露骨に性的な感じってわけじゃないんだが)ものすごくエロティックなんですわ。それによって、スズというキャラクターの質感が実に明瞭になる。見事なシーンだと思った。思うところはほかにもあるので詳細後日。