ひまわりっ ~健一レジェンド~(1) (モーニング KC)

ひまわりっ ~健一レジェンド~(1) (モーニング KC)

ひまわりっ ~健一レジェンド~(2) (モーニング KC)

ひまわりっ ~健一レジェンド~(2) (モーニング KC)

2巻のp.60からの6ページくらい、特にp.62と63の見開きを読んでいるときめちゃくちゃゾクゾクした。そこまでは愉快な日常を綴ったエッセイ漫画の態でわりあい淡々と進んでいたのだけど、p.60の下1/3左端にある夕景を切り取ったコマからがらりと空気が変わって、ストーリー漫画のものすごく重要なシークエンスに入ったことをひしひしと感じるのだ。そこから完全にストーリー漫画にシフトするわけではなくて、むしろギャグの密度が高くなっていくところが意味不明なんだけど。東村アキコはこの回を描いたときに化けたんじゃないか説をとなえることにする。いずれにせよ、超おもしろい。続きを絶対買います。ストーリー漫画の部分は『まんが道』の満賀道雄会社員編みたいなイメージで、ギャグの部分は岡田あーみんを2000年代的にバージョンアップしたイメージ。大学時代に岡田あーみんを読みなおしたら素直に笑えなくてすごく残念だったんだけど、岡田あーみんを読んで笑っていたときと同じツボを突かれたという感じがする。A部の家で「きせかえユカちゃん」を読んだときもおもしれえとは思ったが、こういうことができる人なんだとは知らなかった。関係ないけどユカちゃんの好みのタイプは羽生名人らしいから羽生は今後も名人戦をがんばるといいと思う。
海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)

海獣の子供 (1) (IKKI COMIX)

大金星 (アフタヌーンKC)

大金星 (アフタヌーンKC)

「ミシ」はアフタヌーンでやってたとき断片的に読んだのでまったく意味がわからなかったが、今回まとめて読んですこしわかった気がした。このくらいの長さの話が黒田硫黄にはベストって気がするが(何度もいうけど『大日本天狗党絵詞』は連載の第1回で終わっていれば悶絶級の大傑作だと思う。それ以降はほぼ蛇足でしょ)、その描き方だと漫画家を職業にするのは無理だよなあ。



週刊現代」「週刊ポスト」も買いました。ポストの表紙が西原亜希に見えないのは角度のせいか。あと現代のグラビアが上野なつひで、名前も顔も記憶にあるのに自分の中で両者がまったく一致していなかったのが不思議。