夜の雨に溶けていった綿菓子のようなものの記録

いまさらながらゴールデンウィークの覚え書き。


4月30日はフレッシュマンP山氏の企画による白亜飲み。4人からスタートして途中合流や途中退出含め延べ10人くらい参加。会社、同期、ここにいない奴らの話など。最終的には男7人でカラオケオール。O本のファイト(尊師)、I田のひとりLucky、A部の四つ打ち攻勢、G田のお家芸GLAYなど。あとはひたすらホットスナックを頼み続けるI鼻と、ほとんどずっと寝ていたP山。朝5時まで。その後、4人くらいが一蘭でラーメン食って解散。


5月1日は会社関係のなんやかやをこなし、仮眠をとった後19時にI田と合流。渋谷タワレコにてgroup_inouインストアライブ。これは別に詳述予定。とてもたのしかった。ラーメン食って解散。帰宅後ひたすら寝る。


起きると2日の午後。YouTubeガリガリガリクソンの動画を見るなど、これ以上ないくらいうだうだしてる間に出掛ける時間になり、「俺はリア充だからちゃんと動けるはず」と自分に言い聞かせながらR嬢の結婚式2次会へ向かう。「俺はリア充」という発言に潜む矛盾について(「『ニートって何?』と尋ねてしまう真のニート問題」とねじれの位置にある問題)。会場(驚くほど立派。おそらく今後の人生で入ることは二度とない)に着いて学部時代の同期数名と談笑。R嬢のウェディングドレス姿を評したN野嬢の「マジかわいい。リアル人形」というコメントに激しく同意するなど。ヒトヅマ枠になっていたI嬢(旧姓)から秋口くらいに同窓会をやれとの指令あり。流れ解散して帰宅。貫井徳郎『慟哭』を読了。ネットサーフィン。K谷のミクシー日記で清志郎の死を知るなどしつつ日付をまたぐ。


3日になってしばらくした時点から返却期限ギリギリのDVD『石の微笑』を観る。わりと類型的な話(悪女ものというかファムファタルものというか…)だと思うが、演技、演出で見せられる感じ。佳作。3時過ぎくらいに寝て8時半ごろ起きる。渋谷のTSUTAYA開店前に滑り込みのDVD返却。その後、イノウインストアでサトウ君=フミ君=cpが言及してたバウンス最新号を入手するためタワレコへ。清志郎の歌(おそらくソロ時代のもの)が店外にも聞こえる感じで流れていたのでしばし耳を傾ける。それっぽいバウンスを拾って白亜へ向かう。道中『厭魅〜』を読みはじめる。昼前に着。一瞬だけ目を醒ましたT中とうやむやな挨拶を交わしてリビングへ。『厭魅〜』を読み続ける。14時〜15時くらいにI田帰白。T中が買ったらしきナショナルジオグラフィック(マンモス特集)を見て「うれP」などと言いはじめるI田。私はこの数日前に「ノリつっこみという技術があるなら、のりPつっこみという展開が考えられるのではないか?」という夢想をしていたので珍妙なシンクロニシティに驚くこと多少。でも、のりPつっこみ、無いわー。I田はすぐまた別の飲み会へと旅立った。16時30分頃、眠くなってきたので寝室に移動して仮眠せむとする。寝入りばなA部から白亜に向かってるという電話があり、すこし寝る旨伝える(が、このことが後に波紋を呼ぶ)。17時前後、活動をはじめたT中とごにょごにょしゃべっているうち焼肉欲が高まり、19時とか20時とかに白亜着予定のO本を急がせて焼肉を食うという段取りに。そういえばA部がなかなか着かないな、という話になって電話してみると、なんとゴールデンハンバーガーウイークを最大限活用して晩飯を食ってしまったとのこと。これで A部は やきにくが たべられなく なった! というわけで18時過ぎにO本合流、T中と3人で焼肉。じゅうぶん食べてT中は西へ帰省、O本と帰白。『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2』を流しつつA部と3人で思い思いの時間。私はここで『厭魅〜』を読了。ホラー的舞台設定とミステリ的物語展開の融合という意味で京極夏彦道尾秀介あたりと比較してみたくなる。この三者はホラー的なもののなかにある割り切れない部分をどれだけ残すかということについてかなり違ったポリシーを持っていそう。なんだかんだでけっこうじっくり観てしまった『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の鉄板具合を確認しつつ、『ホット・ファズ』のDVD鑑賞へ。Amazon等で話題になっている字幕のズレは数箇所でそれほど気にならないレベル。昨年劇場でK谷と見たときの町山・花くまトークショーを思い出す。思えばあのトークショーの後から町山Podcastを聴くようになり、映画をわりと観るようになったのだったなあ。などの感慨。そのトークショーのダイジェスト版をYouTubeで見られるようなので貼っておく。
前編

後編

このへんで日付が変わったりI田が帰ってきたりしたような気もするがあまりよく覚えていない。4日の2時頃には就寝。


4日は9時くらいに起きる。結局寝なかったらしいO本といっぱい寝て元気なI田がジョナサンへ向かった。去り際I田が「きょうは何時から麻雀すんの?」と、きょう麻雀することは決まっていると言わんばかりの言葉を残していったので、むにゃむにゃしているA部と協議した結果、昼メシ後にI、Oと合流して麻雀することに。睡眠時間を足したり『天牌』を読んだりしていると昼に。メシ食って合流して麻雀。私の立場から振り返ると、配牌はそこそこだがツモがいまいち、リャンシャンテンかイーシャンテンの段階で他家からリーチがかかり、オリればツモられ、勝負すれば振り込む。みたいな展開で、最初の半荘はノー和了のラス。その後も苦しい展開が続くが後半巻き返して、ラス半スタート時はここでトップならプラマイゼロ。みたいなとこまで行ったのだが、南2局で不用意な牌を切って親O本の役牌ドラ3に突き刺さりトビ。10半荘くらい打って3半荘トップを取ったのに、トータルひとり負けという残念な結果に。しかし、ラス前半荘の東一局、カブリなしで聴牌したタンヤオ七対子ドラ2赤1をリーチしてツモアガった倍満が非常に気持ちよかったのでまあよしとする。終電くらいの時間に解散して、私は白亜でなく自室に帰る。


5日は昼前くらいに起き出して部屋の片付け。しかし天気が悪く気分が乗ってこない。そうこうするうちにI澤から白亜行こうぜの誘いが入り、とっちらかったままの部屋でしばらくゴロゴロして結局白亜へ。5/30UNITのイノウワンマン予習のためESCORTを聴いたりする。その後それぞれ漫画を読む。私はA部が置いていった『鈴木先生』の6巻および7巻を読んだ。いわゆる「鈴木裁判編」のテンションは異常。中学生のときの自分はこんなにアタマおかしくなかったよなあ、いや、もっとアタマおかしかったかも、など暫し。実際学校の先生やってる人がどんな思いで読むのか知りたい。日付をまたぐくらいのところから、O本が録画して置いていったドラマ版『銭ゲバ』を見る。後半はけっこう鬱展開があるけど総合的に見てかなりの名作。原作にある政治活動編みたいなところはカットして上巻(幻冬舎文庫版)ラストからすぐ終章に突入する感じだったけど端折った感じはあまりなく、むしろきっちり蒲郡風太郎一代記に仕上げられている。ドラマ版がはじまる前、風太郎の表情が左右で分断されていることを実写で表現できるのかとか危惧していたが、杞憂であった。ライティングやカメラワーク等の演出がレベル高いと思った。最終回のパラレル同窓会的部分もよく出来ていて、たとえば椎名桔平がドラマ内現実で言うのと同じ台詞をパラレル同窓会でも言うのだが、その意味がまったく違って捉えられるというような仕掛けなど、手法としてはありふれてるがぐっときた。個人的には原作よりも茜が救われている(とも考えられる)ところが「よかったねー」と素直に思えた。しかし最後まで見たところでほとんど6日の明け方である。なぜか『雷火』を読んだりして4時か5時くらいに就寝。


6日、帰省を終えたひ氏が帰白したタイミング(どうやら徹夜で麻雀し始発のようなもので東京に戻ってきたらしい)で一度起きたような気もするがはっきりせず。ちゃんと目を覚ましたのは15時近くなってから。軽く絶望する。寝続けるひ氏を横目に外出しI澤と遅い昼メシ。白亜に戻るもやる気出ず。起き出してきたひ氏の提案で『アポカリプト』のDVDを観ることに。あるシークエンスで面影ラッキーホール「俺のせいで甲子園に行けなかった」を思い出したが、たぶん誰とも共有できない感覚。それがどこだかわかった人とはほぼ確実に友達になれると思った。I田が帰白。4人でキャッキャと騒ぎながら楽しく鑑賞。おもしろかった。その後せっかくだからということで爆笑必至『トロピック・サンダー』のDVDも観て夜も更けたところでおひらき。私とI澤がそれぞれ帰宅。外は雨。こうして私の5連休+αは溶けたのだった。