28日。会社へ向かう電車でひさびさにはじっこの席に座ることができたので、雑誌を読みながら通勤。途中、座ってる側に近いほうのドアが開き、熱風が吹き込んでくる。空調効きすぎ気味の車内の空気と混ざってぬるい感じの温度になるのが奇妙に心地よいと感じられるような、そんな朝だった。仕事は引き続きデスクワーク中心。途中、歩いて5分ほどの取引先へのお使い的な用事が発生し、座り続けるのに飽きた私が出かけることに。書類の入った封筒を抱えてちょっとした外出。暑さも峠を越したようで、信号で立ち止まっても汗が吹き出てくるようなことはなくなった。最近見かけるようになった、ボートネックのカットソーを袈裟斬りされたみたいに片方の肩だけ露出度高い女性の服装、あれはなんと呼ぶのか。最初のうちは荷物を斜めがけしてズレただけなのかと思っていたが、5人くらい見た時点でさすがにああいう服が売られているんだろうと気づいたのだった。女性ファッション誌の立ち読みを最近あまりしていないからか、いろんなことがわからない。とりあえず勝手に転覆ボートネックと呼ぶか。しかし転覆というのは形状的にそぐわないなあ。等と考えながら近所の並木道を歩く。ふと見上げると雲ひとつない青空であった。その青を背景にして、濃い緑の木の葉は不自然なほどバッキバキにエッジが立っていて、まるでヘタなやつがつくった合成写真のようだった。自然であるとはどういうことなのか。ナチュラルメイクは時間がかかるというようなことと同じであろうか。虚実のねじれみたいな話。そういや先週O本としゃべっているとき、O本はわれわれの共通の知人である鈴木先生について話していたのに、私は武富健治の『鈴木先生』のことを考えてしまっていた、というようなことがあったのだった。といったことを思うにつけ、「ブザービート」3話で菜月が口にする「もっと現実と向き合ってよ!」というセリフは、私にも投げつけられていると言って過言ではない。相武紗季の演技ほど軽くはない。という揺らぎはほとんどビョーキ。
しかし考えてもみてほしい。クレヨンしんちゃん『嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』が実写化されて『BALLAD名もなき恋のうた』になるのはいいとして、それのコミック版が出るというのはワッツ? しかもクレヨンしんちゃんじゃないんだぜ? もうどういうことなのかさっぱりわからねえ。まとめると「拝啓、ジョンレノン」は私のための歌ということです。

Ballad名もなき恋のうた (アクションコミックス)

Ballad名もなき恋のうた (アクションコミックス)

お使いはちゃんとして会社に戻りました。