週刊新潮」1月18日号、大森望による桜庭一樹赤朽葉家の伝説』のレビューを読む。

それによると、筒井康隆『虚航船団』は大江健三郎同時代ゲーム』とならんで、日本における『百年の孤独』トリビュート作品の代表例なのだそうだ。個人的に『虚航船団』は筒井康隆のベストだと思っているので、『百年の孤独』を読むのがより楽しみになった(2007年1月1日、「今年最初に読む小説」として冒頭31ページ分を読んだあと放置している)。


それはそれとして、このレビューにはそそられた。早めに入手しておきたい。というメモ。

で、筒井康隆『虚航船団』を思い出す。今の部屋に引っ越してから、文庫本入りの段ボールを開封してないから参照できないけど。


私の人生の中で、読みはじめてから読了まで一番長い時間がかかった作品であることは間違いない。中学時代の(自分内)第一次筒井康隆ブームのころ読みはじめ、第二部(鼬族の世界史みたいな部分。オコディという、オコジョ界のケネディみたいな奴などが出てくる)で挫折。その後かなり長い放置期間を経て文庫を購入し、浪人二年目で読了。決めゼリフフェチな私は、第三部ラストの一行が非常に好きだった。