古川日出男『アラビアの夜の種族』を読了する。

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)

アラビアの夜の種族〈1〉 (角川文庫)

この作品を読まないうちから「古川日出男は長編より短編のほうがいいと思うんだよね〜」的なことを得意気に喋っていた自分が恥ずかしくなるおもしろさ。特に第三部の中盤は感動的ですらあった。

この作品からは、古川日出男の、「物語を求める人間」に対するほとんど慈悲的ともいえるまなざしを感じる。このことを携帯電話からの全角250字の書きこみで語り尽せるほどの文才は私にはないので、いずれだらだらとした説明を試みたい。