都築響一『夜露死苦現代詩』を買う。
大学図書館で「新潮」を読んでいたとき、「死刑囚の俳句 あるいは
塀の中の
芭蕉たち」(死刑囚が詠んだ俳句やそれにまつわる著者の雑感が記されている。単行本第5章)を読んでこりゃすげえ、と衝撃を受けたのを思い出して即買った。もちろんその衝撃は色褪せていないが、連載時には読んでいなかった第1章「痴呆系 あるいは胡桃の城の
山頭火」(老人病院の看護助手が記録した、痴呆老人たちの発した言葉と著者のコメント)も違った意味で突き抜けていて素晴らしい。白亜の民はみんな買えばいいと思う。