昔、恩田陸『三月は深き紅の淵を』を読んだとき、「現代において読書という趣味は理解されない」というようなことを言っている登場人物がいて、「そんなことはないだろう」と思ったものだった。しかし、会社員になってみると、そんなことばっかりだ、と痛感する。