いしいしんじ『東京夜話』を読む。


二番めに収録されている短編「ベガ星人はアップルパイが得意なの」は、「ベガ星人のお母さんは、とっても上手にアップルパイを焼くのよ」というタイトルだともっと「ベタなアメリカ映画の、仲のよい家族」という幻想に近い感じになって私の好みだが、そのほうがよかったとは思わない。
そんなことより、著者近影のいしいしんじの顔が桜庭和志に似てて驚いた。ただ、どっちかというと、いしいしんじがが格闘家っぽい顔だというより、桜庭和志が小説家っぽい顔だというほうが正解に近い気がする。