「#好きな漫画10冊晒して全部被ったら結婚」についてわりと本気出して考えてみた（仮）

twitterのハッシュタグに「好きな漫画10冊晒して全部被ったら結婚」というのがあって、だいたいの人は10「冊」ではなくて好きな作品を10個挙げてるんだけど、これをほんとに10冊で考えたら全部被る確率はすげー低くなるだろうなと思ってとりあえず自分の場合を考えてみることにした。実は「岩明均『寄生獣』の1～10巻」という模範回答があってこれでけっこうカップル成立の可能性もあるのだがまあ今回それは無しの方向で。

黒田硫黄『大日本天狗党絵詞』1巻（アフタヌーンKC）

大日本天狗党絵詞 1 (アフタヌーンKC)

あまりにも完璧な第1話。

宇仁田ゆみ『うさぎドロップ』4巻（Feelコミックス）

うさぎドロップ (4) (Feelコミックス)

春子の家出エピソードにおける「がんばる」連発のリアルさとか。第1部完の美しさもあるし。

松本大洋『ピンポン』5巻（ビッグスピリッツコミックススペシャル）

ピンポン (5) (Big spirits comics special)

第51話「Fly」と第51話「High」（星野vs風間戦終結）の流れが好きすぎる。p.109の真ん中のコマとか、pp.112-116のドラゴンのモノローグが最高だ。

小田扉『団地ともお』7巻（ビッグコミックス）

団地ともお 7 (ビッグコミックス)

いちばん好きなのは第6話「さあ、冒険だなともお」。ほかの収録作も阿羅間選手もの、オリジナルゲームもの、青戸さんもの、行きずりの人・動物ものなど定番ジャンルがあらかた揃っているのもうれしい。

作・久部緑郎/画・河合単『ラーメン発見伝』7巻（ビッグコミックス）

ラーメン発見伝 7 (ビッグコミックス)

これは巻末に収録のラーメン発見伝番外編「スープが冷めた日」のインパクトに尽きる。斉木博という登場人物のリアルさ（蓋然性における）がこの作品における芹沢のキャラクター造形に深みを与えていると思う。

武富健治『鈴木先生』9巻（アクションコミックス）

鈴木先生 9 (アクションコミックス)

生徒会選挙編完結。

作・高森朝雄/画・ちばてつや『あしたのジョー』13巻（ホーム社ちばてつや全集版）

あしたのジョー (13) (ちばてつや全集)

『あしたのジョー』は大学で受けた科学史の講義（ただしエクストララウンド）の課題図書だった。この巻には金竜飛戦（東洋バンタム級タイトルマッチ）の決着が収録されている。第6ラウンドで自分の心境をこのうえなく説明的につぶやきながらはげしいラッシュをくりだす矢吹丈がこのうえなく滑稽かつ熱い。大学で学んだことのうち3指に入るくらい印象に残っているかもしれない。

井上雄彦『SLAM DUNK』15巻

SLAM DUNK 15 (ジャンプ・コミックス)

赤木は間違ってはいなかった。

コージィ城倉『おれはキャプテン』16巻

おれはキャプテン(16) (少年マガジンコミックス)

朋王学園vs三省工業戦収録巻。試合前日、規定時間外の大浴場で遭遇した雄馬間先輩との対話のなかでカズマサが言う「日本という国は・・・・甲子園大会があるから美しいんだ」というセリフ、そして試合のなかの雄馬間の第4打席など、この作品にこの先これ以上の名場面が出てくることがあるんだろうか？と思うくらい。雄馬間はスポ根のキャラクター類型的にも比較的珍しい存在なのではないかと思う。

作・雁屋哲/画・花咲アキラ『美味しんぼ』18巻（ビッグコミックス）

美味しんぼ (18) (ビッグコミックス)

この作品に俺がこだわってしまう理由である「焙じ茶の心」（第8話）という挿話が入ってるので。かんたんに言うと山岡が3人の女性から「あなたは人の心がわからないの。」と言われる話です。

曽田正人『capeta』26巻（KCデラックス）

capeta(26) (KCデラックス)

源・平・金田のBL三角関係的な読み方ができる。