肉のために

10月31日の帰宅途中にPから「明日飲まぬ?I田とかO本のライン。未打診」というメール。ラオスに行っているI田にしつこいくらいCCしながら調整の結果、O本、P、おれの3名で飲むことに。店を決める際にぐだぐだしたが、O本が「Tsui-teru!」(以前I澤・M本・O本・おれで行った、中野にある熟成肉の店)を思い出したことによりおれのモチベーションが一気に上がり、光の速さで予約して19時半から飲む。
メインの熟成肉は時間がかかるので最初に頼んでおこうということで、レギュラーメニューのやまと豚ステーキ、ロティサリーチキンに加えて、おすすめメニューに掲載されていたアンガス牛と和牛をオーダーすると、店員さんが「お肉はそれぞれ200gくらいありまして。うちはお持ち帰りとかやっていないのですが…」と不安そうなコメントをしてくる。おれたちはほかにもいくつかのサイドメニューを頼んでいたし、「そんなに食えるわけねーだろ?」と言いたかったのだろうが、逆におれたちの物理的なハングリーさを甘くみるなよ、と言いたいくらいだ。
生魚が苦手、というか食わず嫌いだったPが最近寿司にハマっているという議題から、あれがうまいこれがうまいという話、あとはその場にいない友人の罵倒など。よく考えるとPと会うのはPの結婚披露宴以来なのだが、あらためておめでとう的な話もなく、ただひたすらにいつものような飲み会だった。
そんな中で、Pが、大学1年から2年にかけて書いていた日記(のちに学生時代の記念として作られた文集に収載)について語る場面があった。曰く、「書いてたときはバイトさぼったとか飲んだとかドライブしたとか、我ながらしょうもないこと書いてんな、と思いながら書いてたんだけど、最近読み返してみたらおもしろくて、つい半年ぶんくらい熟読してしまった」と。おれはそのPの日記に影響されて日記をつけはじめた人間なので、なんとなく感慨深い気持ちになった。
というわけでいつものように唐突に、日記を再開しようと思う。
この日は結局スパークリングワイン・赤ワイン・白ワインを各1本飲んで腹いっぱい食って、ひとりあたり7,000円弱。量を考えれば安いものだと思うが、食べログにある平均予算のほぼ倍である。Pがアンガス牛のステーキをひと切れ残した以外はほぼ完食であった。