6次の隔たり

 録画していた3/23(月)放送の「かみひとえ」を見る。いわゆるデカ盛りチャレンジ系のコーナーに力を入れているから好感をもって見ていた。
 改編期が近いことによるテコ入れなのか、この日からトム・ブラウンによる「おい6」(おいしっくす、と読むらしい。「おいしすぎる6軒の名店」の略)というロケのコーナーがはじまった。4,200軒以上の飲食店がひしめく渋谷で、2,000円以内で食べられるいちばんおいしい店を探すという主旨。「6次の隔たり」を導入にして、飲食店の店主に「渋谷でいちばんおいしい店は?」と聞いて、それを数珠つなぎで繋いだ6店めはどんな絶品料理を出すのか――というナレーションがあったけど、「6次の隔たり」と「いちばんおいしい店」の関係についてちょっとごまかしてる感は否めない。
 という、細かい部分の違和感を追うのはここまでにして、出てきた店とメニューをメモ。


・1軒め「肉バル SHOUTAIAN 渋谷店」の黒毛和牛炙り鉄火丼1,400円。和牛のシキンボをバーナーで炙って酢飯の上にのせたものらしい。個人的にローストビーフ丼的なものにはあまり惹かれないのだが、レアめの調理で酢飯ならもしかしたらうまいのかも、と思わせるメニューだった。


・2軒め「新潟三宝亭 渋谷宮益坂店」の全とろ麻婆麺1,000円。ここはすでに行った。ランチ時はサービスで小ライスがつくのが最高。店は最初にミニ麻婆豆腐丼を作ってしまうことを奨めている。麺を食べ始めると麻婆豆腐のとろみがゆるくなってしまうので、そうなる前にご飯にのせてほしいらしい。それはそうかもしれないが、あまり表だってそういう裏技的な食べ方を示されるのはやや興醒めな面がある。……みたいなことを言ってしまう自分が鬱陶しいことは自覚している。


・3軒め「中国家庭料理 你好 渋谷店」の回鍋肉968円。味の特徴についての説明はレポートされなかったが、「いままで食べたなかでいちばんうまい回鍋肉」と言っていた。中華料理のオタクとしては興味ある。


・4軒め「薬膳火鍋専門店 老麻火鍋房」の火鍋、一人前単品1,980円。これも味の特徴はよくわからなかったが、「マジでプライベートで来たいくらいうまい」らしい。


・5軒め「S grosso Tokyo〜エスグロッソ東京〜」の渡り蟹のトマトクリームスパゲッティ1,260円。弱火で長時間煮込んだ蟹のダシが自家製トマトクリームソースの味を決めてうまいらしい。トム・ブラウンみちおは殻ごと蟹にむしゃぶりついていた。渡り蟹についてはたしかに具としてどう食べればいいのかという部分でいつも迷う。


・6軒め「Pizzeria MERI PRINCIPESSA」のクワトロ フォルマッジ500円。「ジューシー」というピザであまり聞かない賛辞だった。トム・ブラウンみちおは値段の安さにとにかく驚いていて、「意味わかんないけどなんか泣きそう」と言っていた。そういうことあるよな、わかるぜ。