「monkey business」野球号より柴田元幸訳「書写人バートルビーウォール街の物語」を読了。私がかつて読んだ和訳では「ごめんこうむります」とされていた、かの名台詞"I would prefer not to"の処理に注目して読み始めた。そのため「そうしない方が好ましいのですが」というのは直訳すぎないか、と最初思ったのだが、原文のもってまわった感じがよく再現されているし、感情のない感じもバートルビーというキャラクターをより的確に伝えているような気もしてきた。「ごめんこうむります」という訳だとリズムが良すぎるし、作品全体がコメディ的に感じられてしまうのかも。それはそれで好きだったんだけど。

明日、実にひさびさにリアルに将棋を指すということで、将棋世界5月号から5局適当にチョイスして棋譜並べをする。前期A級順位戦最終局の羽生―谷川は、先手羽生の勝ち方が右玉の一つの理想みたいな将棋で非常に勉強になった。

結局『ROOKIES』の第2回をみる。川藤が前の学校で張本を物理的にふっ飛ばしたシーンが今週も流れて腹筋崩壊。
「monkey business」野球号とのからみもあって思い出したけど、バカリズムに「野球官能小説」というネタがあり、構造としては「ビートたけしのつくり方」の実況コントに似ているのだが、後半のカオス具合がマジでやばいのでみんななにかの手段を使って見るといいと思う。