yom yom」vol.1を読む。

角田光代「涙の読書日記」によって、私の中の角田好感度が急上昇した。

「たいがい七冊の本を同時並行で読んでいることになる」という角田が、一日のうちのどの隙間時間にどこでどの本を読むべきか、について原稿用紙10枚分くらいずっと考えている。という、他人からみればどうでもいいような話なのだが、そのどうでもいい話を読ませるための様々なフックを効かせつつ、他人前で本を読むときに誰もが(?)抱くやや過剰気味な自意識を的確に再現してみせた傑作エッセイだと思う。