土曜の夜にA部氏が「小学生だかのときに読んで、すげー衝撃的だった」的な話をしてた諸星大二郎の『無面目・太公望伝』を読む。

無面目・太公望伝 (潮漫画文庫)

無面目・太公望伝 (潮漫画文庫)


で、小学生の頃の私にとってこれと同じくらい衝撃的だった作品て何かあるかな、と考えていて思い出したのが、『ぽっぺん先生』のシリーズだ。ぽっぺん先生という大学教授がいろんな事件に巻き込まれる話で、基本的にはほのぼのしているのだが、その中に、誰かを助けに地獄のようなところへ行ったぽっぺん先生が、凶悪な面相をした連中にいたぶられ(あまつさえ小便を飲まされたりしていたように記憶している)、しかも、その「助けにいった誰か」を結局助けられないで戻ってきてしまう、というなんの救いもない話があり、それを読んだときの衝撃は「無面目」を読んだA部氏の衝撃に匹敵するのではないか、と思ったのだった。せっかく家でネットが使えるのでgoogle大先生にお伺いをたててみたが、そのものズバリ、というあらすじには出会えなかった。ひょっとすると、複数の作品の要素が記憶の中で混ざり合ってやがてひとつになったのかもしれない。時間をかけて、いったいその作品がなんだったのか検証していきたい。