16日夜はほしおさなえヘビイチゴサナトリウム』を読了、そのまま寝る。
目次に「第一章 幽霊」「第二章 鍵のかかった部屋」とあるのを見たとき、ああオースターか、と思ったわけだが、まさかほんとうに作中にオースター作品の話が出てくるとは思わなんだ。「ミステリの道具立てを使ってミステリでないことをやろうとした小説」を小道具にしてミステリを書く、という、観念的にはおもしろそうな試み。ただし読後の実感としてはクエスチョンマークひとつって感じか。ほかの作品も読んでみたいとは思う。
ついつい最近買った本を読んでしまうが、埋め読本発掘企画も並行して進めたい。年内は恩田陸『中庭の出来事』、道尾秀介『片眼の猿』を探し出して読むことを目標にする。